「一切なりゆき ~樹木希林のことば~」 樹木希林著

公開日: 更新日:

 昨秋、亡くなった名優は生前、平明でユーモアを交えながらも、一つ一つがとても深い言葉を多く残した。彼女の人生のエッセンスが詰まったそんな言葉の数々を紹介する名言集。

 靴は長靴も含めて3足、洋服や家具も譲ってもらったお古をリメークして愛用しているという日常を語りながら、「モノを持たない、買わないという生活はいいですよ」と、その効能を説く。

 その他にも、「私は人のこと嫌いなんです。煩わしいから。だけど裏腹に、人間そのものにはすごく興味があるんです」「(がんになって)死を感じられる現実を生きられるというのは、ありがたいものですね」など。

 家族、病気、男女、そして出演作品について語られた言葉に人生を学ぶ。

(文藝春秋 800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁