読書エッセー「ホンのひととき」を上梓した女優で作家・中江有里さんに聞く

公開日: 更新日:

 最近は情報報道番組のコメンテーターとしても活躍する、女優で作家の中江有里氏。実は読書家としても知られ、NHK-BSの「週刊ブックレビュー」で故・児玉清さんとともに長年司会を務めた。現在も、新聞やWebに読書エッセーを連載中で、それをまとめたのが「ホンのひととき」(毎日新聞社 1500円)である。「読書は人との出会いと同じ」と言う中江氏。本を読むワクワク感はどんなところにあるのか。

 中江氏は年間300冊の本を読む。読書タイムは移動中や寝る前。新著に記された「読書日記」を眺めると、小説から科学ノンフィクションまで、幅広い。

「本を読むって、人との出会いととても似ていて、いろんな刺激を受け、自分自身が変化するんです。知らなかったことを知るのはもちろん、『あの時、自分が抱えていた感情って、ここに書かれていることじゃないだろうか』って気づかされたり。本から得られるものって、情報とか損得じゃない。いま自分が欲しているものが何なのか。本を読むことで、まだ形や言葉になっていないものが見つかったりする。それがものすごく面白いですね」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし