「脳人間の告白」高嶋哲夫著

公開日: 更新日:

 婚約者の秋子を乗せて帰宅中、本郷の車は事故に巻き込まれ大破。瀕死の重傷を負った本郷は、勤務する大学病院に搬送され同僚らによって手術が行われる。

 10日後、暗闇の中で覚醒した本郷は、親友の長谷川と同期の谷崎が会話する声を聞く。2人に話しかけようとするが声が出ない。やがて2人の会話から、彼らが自分の葬式から戻ってきたことを知る。事故の日、救命を断念した谷崎らが、ダメージを受けていなかった本郷の脳を取り出し、生前、本郷が研究開発を進めていた脳の生命維持装置につないだのだ。会話は振動によって脳に伝わっているようだ。ある日、本郷が絶望の日々を送る研究室に刑事が現れる。

 人間にとって死とは何かを問う衝撃の長編。

(河出書房新社 720円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    東大出身の小林政調会長は日本史を学ぶべき「2600年以上続く男系継承」は歴史なのか神話なのか…皇室典範改正で浮かんだ疑問

  2. 2

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  3. 3

    国民も気づき始めた皇室典範改正のおかしさ 「愛子天皇」潰しに抗議する市民デモが国会を取り囲む?

  4. 4

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  5. 5

    今も続く「皇室典範」は出来の悪い法律…男の側に不妊の原因を求める発想がなかった時代の産物だ

  1. 6

    不振続く和久田麻由子「news LOG」 M!LK曽野舜太の出演は「毒まんじゅう」か「良薬」か

  2. 7

    高市首相は今の天皇や上皇が嫌で嫌でならない 保守派のホンネは天皇制「崇拝」ではなく「衰退」

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    麻生副総裁への飛び火を防ぐため? 福岡県議会の議長ポスト金銭授受疑惑に自民党本部の後手

  5. 10

    新垣結衣は芸能界から引退するのか? 相次ぐCM降板と夫・星野源の紅白連続出場ストップの余波