「捜査一課殺人班 狼のようなイルマ」結城充考著

公開日: 更新日:

 あらゆる毒を自在に操る殺し屋の蜘蛛は、依頼された仕事を完遂後に、クライアントに命を狙われる。蜘蛛はクライアントの闇組織を通じて、自分の始末を命じた本当の依頼人に接触する。

 一方、不審死体が見つかった地下鉄のトイレに臨場した捜査第1課の女刑事・入間祐希(イルマ)は、遺体から血液が流れ続けていることに気がつく。鑑定で死因はハブ毒による多臓器不全と判明。イルマは聞き込み中に聞いた新興IT企業シェヴロン社の存在が気になる。さらに、銀座のレストランで外国人が服毒死。調べると青酸カリを飲んで死んだ男の遺体から樹木の種子から採取される猛毒ストリキニーネが検出される。

 組織からはみ出した一匹狼のイルマが事件の真相に迫る警察小説。

 (祥伝社 720円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束