「捜査一課殺人班 狼のようなイルマ」結城充考著

公開日: 更新日:

 あらゆる毒を自在に操る殺し屋の蜘蛛は、依頼された仕事を完遂後に、クライアントに命を狙われる。蜘蛛はクライアントの闇組織を通じて、自分の始末を命じた本当の依頼人に接触する。

 一方、不審死体が見つかった地下鉄のトイレに臨場した捜査第1課の女刑事・入間祐希(イルマ)は、遺体から血液が流れ続けていることに気がつく。鑑定で死因はハブ毒による多臓器不全と判明。イルマは聞き込み中に聞いた新興IT企業シェヴロン社の存在が気になる。さらに、銀座のレストランで外国人が服毒死。調べると青酸カリを飲んで死んだ男の遺体から樹木の種子から採取される猛毒ストリキニーネが検出される。

 組織からはみ出した一匹狼のイルマが事件の真相に迫る警察小説。

 (祥伝社 720円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝