「マツダ 心を燃やす逆転の経営」山中浩之著

公開日: 更新日:

 1992年、マツダは全社員が1台ずつ買ってくれないと販売目標台数に及ばない状況に追い込まれていた。トラックや大衆車のメーカーというイメージを払拭して乗用車で上位メーカーに対抗するための戦略に失敗したのだ。「製品は出たけど売れないから全部やり直し」ということを繰り返していたが、金井誠太は、毎年、1車種か2車種必ず新車を出すなら、違う車種同士の共通化を視野に入れなければと考えた。異なる車種でも共通の「固定部分」と車種ごとに変えなければならない「変動部分」を分ける。そのためには将来の車種を早めに想定して考えることが必要だと。

「モノ造り革新」を牽引したマツダ元会長が「マツダ地獄」からの復活を語る。

(日経BP 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発