「ザ・ロイヤルファミリー」早見和真著

公開日: 更新日:

「望まざる人が来る」と書かれたおみくじを見つめていたとき、栗須栄治は大学時代の友人、大竹雄一郎に声をかけられた。大竹は翌日の重賞レースに叔父の持ち馬「ロイヤルダンス」が出ると言い、競馬に誘ったが、栗須は断る。

 翌日、テレビでレースを見ていると、大竹から電話がかかったので、ロイヤルダンスを買い、かつての恋人の牧場の馬「ラッキーチャンプ」も良く見えたと伝えた。結果はロイヤルダンスが1着、ラッキーチャンプが2着! その後で大竹の叔父、山王耕造に引き合わされた栗須は、「9―10」の馬券を渡される。それが428万7000円の現金に代わり、栗須は山王に請われて彼の秘書になるが……。

 競馬の世界を描くエンターテインメント。

(新潮社 2000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 4

    中居正広氏は37年で築いた資産喪失の瀬戸際…不動産複数所有で倹約家も「違約金+α」の脅威

  5. 5

    フジテレビにとって“CMスポンサー撤退”より危険な「致命的リスク」とは? 企業危機管理の専門家がズバリ

  1. 6

    “天皇”日枝久氏しか知らない「ジャニーズ圧力」「メリーの激昂電話」 フジテレビは今こそ全容解明を

  2. 7

    橋本環奈『おむすび』はNHK朝ドラ視聴率ワーストほぼ確定…“パワハラ疑惑報道”が致命傷に

  3. 8

    巨人の50億円助っ人マルティネス 真面目でお人よしなだけに深刻な「2つの重圧」

  4. 9

    “かつての名門”武蔵の長期低落の深刻度…学習塾「鉄緑会」の指定校から外れたことも逆風に

  5. 10

    リアル店舗にこだわり続けるホビーショップ 経営危機からのV字回復は「脱 安売り」だった