「ヤクザと過激派が棲む街」牧村康正著

公開日: 更新日:

 バブル直前の1983年、1万人の日雇い労働者が暮らしている山谷のドヤ街で、ヤクザと新左翼過激派の本格的な抗争が勃発した。これは労働者を抑圧していた日本国粋会金町一家と山谷争議団の衝突で、「金町戦争」と呼ばれ、現在も終結していない。

 70年代、三菱重工などの企業爆破事件を起こした東アジア反日武装戦線(反日)のメンバーだった黒川芳正らは日雇い労働者の経験があった。黒川が山谷の現場闘争委員会(現闘)を支援していたことから、現闘には「反日」を支持する者が多かった。

 一方、新左翼の活動家は自分の学生という恵まれた立場を否定し、弱者の立場に立とうと、山谷争議団を支援するようになったのだ。

 暴力革命を目指した新左翼の過激派と、山谷を支配するヤクザとの闘いを描く、熱いノンフィクション。

(講談社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が参院自民にイライラMAXで爆発寸前! 予算案の年度内成立断念で身内に八つ当たりの醜悪

  2. 2

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  3. 3

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  4. 4

    武豊プロミストジーンを勝利に導く「第3回兵庫女王盃(JpnⅢ)」~園田競馬

  5. 5

    地方での「高市効果」に限界か…東京・清瀬市長選で自民現職が共産候補に敗れる衝撃

  1. 6

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 7

    第2子妊娠の倖田來未が18年前の“羊水発言”蒸し返されるお気の毒…SNSには「擦られすぎ」と同情の声

  3. 8

    ナフサ供給に暗雲で迫る医療危機…それでも高市政権「患者不安」置き去りの冷酷非情

  4. 9

    Wソックス村上宗隆にメジャーOB&米メディアが衝撃予想 「1年目にいきなり放出」の信憑性

  5. 10

    全国模試1位の長男が中学受験、結果は…“ゲッツ‼”ダンディ坂野さんに聞いた 子への接し方、協力の仕方