「独裁の世界史」本村凌二著

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 世界史のほとんどは独裁の歴史だった。法律で王権が制限される立憲君主政の確立は、17世紀イギリスのピューリタン革命や名誉革命、18世紀末のフランス革命以降のこと。それ以前は、独裁色の強い絶対君主政が中心だった。

 単独の為政者が政治権力を独占する政体「独裁政」は、最高指導者が皇帝なら「帝政」、王は「王政」、世襲された王位は「君主政」、そして武力で独裁的権力を奪取して、勝手に君主を名乗れば「僭主政」と呼ばれる。一方、古代ギリシャでは独裁政への反発から「民主政」が生まれ、ローマなどで「共和政」が維持されたこともある。

 本書は、2500年の世界史を「独裁政」「共和政」「民主政」の視点から読み解き、「政治の失敗」をいかにして克服するかを考察した歴史テキスト。

(NHK出版 850円+税)

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