「農業フロンティア」川内イオ著

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 日本の農業は危機的状況で、2015年からの5年で従事者が約40万人も減少、耕作放棄地は富山県の面積に匹敵する。

 一方で、こうした現実に立ち向かい、荒野に挑む開拓者のように新たに参入する人々もいる。自由な発想で農業に新風を巻き起こすそんな彼らの姿を伝えるリポート。

 生産者と購入者を直接つなぎ非効率だった農業流通に革命をもたらした「やさいバス」を運営する、東大卒の異色の経歴を持つエンジニア・加藤百合子さんをはじめ、素人集団を率い、ICT(情報通信技術)を駆使して、就農からわずか4年でトマト40トンを生産、7000万円を売り上げた元営業ウーマンの三浦綾佳さんや、茶畑オーナー制度で農業のサブスクリプションを実現した松本靖治氏など11人のネクストファーマーズを紹介。

(文藝春秋 968円)

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