「農業フロンティア」川内イオ著

公開日: 更新日:

 日本の農業は危機的状況で、2015年からの5年で従事者が約40万人も減少、耕作放棄地は富山県の面積に匹敵する。

 一方で、こうした現実に立ち向かい、荒野に挑む開拓者のように新たに参入する人々もいる。自由な発想で農業に新風を巻き起こすそんな彼らの姿を伝えるリポート。

 生産者と購入者を直接つなぎ非効率だった農業流通に革命をもたらした「やさいバス」を運営する、東大卒の異色の経歴を持つエンジニア・加藤百合子さんをはじめ、素人集団を率い、ICT(情報通信技術)を駆使して、就農からわずか4年でトマト40トンを生産、7000万円を売り上げた元営業ウーマンの三浦綾佳さんや、茶畑オーナー制度で農業のサブスクリプションを実現した松本靖治氏など11人のネクストファーマーズを紹介。

(文藝春秋 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ