「不安に克つ思考」クーリエ・ジャポン編

公開日: 更新日:

 コロナ禍によって、人類は「未知なる社会」に突入せざるを得なくなり、多くの人が不安を抱えている。さらにコロナによって環境破壊や格差と分断、資本主義の暴走などの問題が、より鮮明になった。こうした時代の変化を読み解き、どう生き抜くか。識者らの考え方、見方を紹介する論考集。

災害ユートピア」の著者レベッカ・ソルニットは、死を身近に感じるという共通体験によって多くの人が市民生活や公共の利益といった大きな目的に向かうと説く。一方でコロナ禍の悪影響が顕在化するのは収束から数年経った後になるだろうと警告する。

 その他、環境問題と対峙するには「レス・イズ・モア(少ないことは豊かなこと)」の精神しかないと主張する科学者のバーツラフ・シュミルら19人の賢人たちに学ぶ。

(講談社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」