「Four Eyes 姿なき暗殺者からの脱出」SCRAPほか著

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 全世界数百万人が熱狂している「リアル脱出ゲーム」。参加者たちは部屋に閉じ込められ、暗号やパズルなどの手がかりを解きながら脱出するというものだ。本作では、このゲームをミステリー小説化。各章に“謎(パズル)”がちりばめられており、これを解きながら読み進めていくうちに、クライマックスのどんでん返しにたどり着くといった趣向だ。

 東京のはずれにある雑居ビルの一室に事務所を構える“探偵”。ある日彼のもとを訪ねてきたのは、国民的SNS「VINE」の創始者だ。実は探偵、かつて暴力団に所属しており、ボディーガードとして雇われていたことがあった。

 過去を知る人物とはかかわりを持ちたくなかった探偵だが、今話題の“コレクター”に命を狙われているため守ってほしいと懇願される。それは、殺害後に必ず左目をえぐり取って集める、連続猟奇殺人鬼の事件だった。

 まったく新しい“体験型ミステリー”である。

(SCRAP出版 1760円)

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