「理不尽ゲーム」サーシャ・フィリペンコ著 奈倉有里訳

公開日: 更新日:

 高校生のツィスクは、豪雨で地下鉄の入り口に避難した群衆に巻き込まれて意識を失った。昏睡状態のツィスクに、祖母は音楽を聴かせたり、熱い風呂に入れたりして刺激を与え、目覚めさせようとするが、効果はない。主治医は、ツィスクには死という終着点しか残されていないと言う。

 男性国民全員の指紋を採るため、警察が昏睡状態のツィスクの指紋を採っていった。10年後、ツィスクは奇跡的に目覚める。壁に掛かっている大統領は10年前と同じ人物だった。ノートパソコンを見せられ、6時になるとネットが遮断されると教えられた。目覚めたら、祖国は独裁国家になっていたのだ。

 少年の目を通してディストピアと化したベラルーシを描く。

(集英社 2310円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”