「日本的『勤勉』のワナ」柴田昌治著

公開日: 更新日:

 主要先進国の平均年収ランキングで日本は22位(3万8515ドル)。1位のアメリカとは3万ドル以上の差がある。他の競合国が急速に生産性を伸ばす中、日本も努力してきたが、その努力がバブル崩壊後の約30年、生産性の伸びにはほとんど結びついていない。

 この厳しい現実は、努力の方向性が間違っていることを示すと著者は言う。そして、この30年間の停滞の原因は「日本経済の高度成長を支えてきた、日本人が持つ職務に忠実な勤勉さ」だと指摘する。

 なぜ勤勉さが停滞を生むのか。それは何も考えずにただ規範に従う「思考停止」を招いてしまうからだという。日本人の勤勉さがどのように生まれたのか振り返り、勤勉さの負の側面を検証するとともに、今後どのように活用するべきかを説いた働き方指南書。

(朝日新聞出版 869円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    矢沢永吉と郷ひろみ…NHK紅白で浮き彫りになった“待遇格差”の現実 視聴率35%回復も問題山積

  2. 2

    松任谷由実1989年の"稼ぎ"は1人でホリプロ&イザワオフィスを凌駕していた!紅白“特別企画”枠で出場

  3. 3

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(2)

  4. 4

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(3)

  5. 5

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(1)

  1. 6

    水森かおりが振り返る一番の窮地 デビュー3年目で宣告された「結果が出なかったら来年の契約はない」

  2. 7

    箱根駅伝中継所ドクターは全員が順大医学部OB…なぜか協力しない大学がウジャウジャ

  3. 8

    青学大駅伝選手 皆渡星七さんの命を奪った「悪性リンパ腫」とはどんな病なのか?

  4. 9

    2026年は米価が値頃になるのか? 昨年末には最高値更新も業界には先安感漂う

  5. 10

    有吉弘行が紅白リハーサルでけん玉失敗…「もう年なのか眠りが浅いんで、夢の中で生きてます」