「感情を“毒”にしないコツ」大平哲也著

公開日: 更新日:

 心の状態と生活習慣病全般は密接に関係しているという。「感情」が心だけでなく体の病気も招いているというのだ。

 本書は、病気にならないために、「負の感情」に振り回されず、感情とうまく付き合う方法を説いた健康指南書。

 怒りによる興奮が血圧を上げることは、多くの人が何となく感じている。感情をつかさどるのは脳の扁桃体という場所で、ある研究によると、扁桃体の活性化は動脈硬化の原因となる炎症反応とも関係しているという。

 扁桃体の活性が高い人は、慢性的に血管に負担をかけ、将来、循環器疾患を起こしやすいのだ。感情が動くのは、決して悪いことではなく、問題はため込むことだという。

 そのために必要な感情のガス抜きの大切さと、笑いの効果を説く。

(青春出版社 950円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑