「戦国ラン」黒澤はゆま著

公開日: 更新日:

 戦国の武将たちが合戦の折に駆けた道を実際に体感する異色の歴史読み物。

 まずは大坂夏の陣「天王寺・岡山の戦い」で、真田信繁(幸村)が徳川家康本陣に突撃したルートを走る。双方の家臣が残した書状や記録、古地形図などの史料を読み込み、独自にルートを推理。信繁が家康本陣を襲撃した地点を天王寺の南、庚申街道と奈良街道が交差する地点と特定する。茶臼山を出発、信繁が家康をどこまで猛追したかはわからず、現在のJR寺田町駅で折り返し、その終焉の地とされる地点の近くにある生国魂神社を目指して走る。

 また、明智光秀が本能寺に向かったルートや、石山合戦で信長が光秀を救援するため移動した若江城から天王寺砦に至るルートなど、史料をひもときながらルートを特定し、5つの合戦を「走る」。

(集英社インターナショナル 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表19人の全進路が判明!プロ志望は7人、投手3人は中大に内定、横浜高の4人は?

  2. 2

    「時代に挑んだ男」加納典明(43)500人斬り伝説「いざ…という時に相手マネジャー乱入、窓から飛び降り逃走した」

  3. 3

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  4. 4

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  5. 5

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  1. 6

    沖縄尚学・末吉良丞の「直メジャー」実現へ米スカウトが虎視眈々…U18W杯きょう開幕

  2. 7

    世界陸上復活でも「やっぱりウザい」織田裕二と今田美桜スカスカコメントの絶妙バランス

  3. 8

    「24時間テレビ」大成功で日テレが背負った十字架…来年のチャリティーランナー人選が難航

  4. 9

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  5. 10

    日本ハム新庄監督は来季続投する?球団周辺から聞こえた「意味深」な声