「ロシアよ、我が名を記憶せよ」八木荘司著

公開日: 更新日:

 日清戦争の勝利から5年、ロシアによる軍事的圧力が徐々に強まる中、海軍大尉の廣瀬はペテルブルグの日本公使館に武官として駐在中。陸軍武官の田中は、情報収集に余念がないが、廣瀬は相手の善意に付け入ってまで諜報活動をするべきではないと考えている。

 そんなある日、ロシア海軍省の園遊会に参加した廣瀬は、日本びいきの海軍中佐・コヴァリスキーに自宅へ招待される。部下とともにコヴァ家を訪ねた日、廣瀬は彼の娘・アリアヅナと恋におちる。毎週のように逢瀬を重ね、将来を約束した2人だが、日ロ関係は日に日に悪化。明治34年、少佐に昇進した廣瀬に、ついに帰朝命令が下る。

 日本初の「軍神」廣瀬中佐の知られざる悲恋を描いた歴史小説。

(新潮社 649円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  2. 2

    (3)巨人の次期監督は誰か…松井秀喜氏、桑田真澄氏より“現実味”帯びる原辰徳氏の4度目登板

  3. 3

    (2)阿部監督「長女の手紙」で潮目一変…巨人が“事件矮小化”を手引きしたのか

  4. 4

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  5. 5

    戸田恵梨香「地獄に堕ちるわよ」のヒットで世界進出へ…クリント・イーストウッド目指し「生涯現役宣言」

  1. 6

    とうとう下落に転じた高市内閣支持率…若者と女性の支持が「急落」した裏側

  2. 7

    (1)阿部監督の暴行事件は巨人にとって“渡りに船”だったか…異様に早い「解任判断」の裏側

  3. 8

    高市官邸の「カルビーいじめ」で…競合メーカー湖池屋&縁深い岸田元首相が猛烈とばっちり

  4. 9

    巨人阿部監督逮捕・辞任で父親世代に衝撃…他人事ではないDV逮捕と、AIが“相談相手”で問われる父親の存在意義

  5. 10

    映画「スーパーマリオ」が北米では大ヒットしても中国でヒットしないワケ