「関西発 ゆかりの名列車」寺本光照著

公開日: 更新日:

「関西発 ゆかりの名列車」寺本光照著

 1872年の日本初の鉄道開業から2年足らずで、関西でも大阪-神戸間で開業。さらにその2年後、双方から延伸して、後に東海道本線と命名される路線がつながる。

 東京と関西地区は、鉄道全通時から直通客の需要があり、特急や急行などの優等列車や夜行列車の運転もほかの幹線路線に先駆けて実施されてきた。

 本書は、明年開通150周年を迎える関西の鉄道にこだわり、大阪(京都・天王寺を含む)発の列車を語り尽くした鉄道本。

 戦後の1949年に東京-大阪間で復活した特急の「へいわ」や、特急に乗れない庶民のために56年に新設された急行「なにわ」など東海道本線を東上した列車たちをはじめ、山陽、日本海縦貫、山陰、南紀、信州及び飛騨方面へ向かった各時代の列車を紹介しながら関西の鉄道史を詳述。

(交通新聞社 1100円)




最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘