「交渉人・遠野麻衣子 籠城」五十嵐貴久著

公開日: 更新日:

「交渉人・遠野麻衣子 籠城」五十嵐貴久著

 朝、警視庁通信指令センターに福沢と名乗る男から事件の通報が入る。話から喫茶店を経営する福沢自身が店の客を人質にして籠城中だと分かる。犯行の意図を語らぬまま通話が切れたため、第1機動捜査隊と特殊犯罪捜査第1係が出動。刑事部に異動になった麻衣子も、警視の岡部と後輩の戸井田とともに現場近くの前線本部に派遣される。

 しかし、庁内一の交渉人である岡部が犯人に連絡用の専門回線となるスマホを届ける際に、被弾して店内に拉致されてしまう。代わりに麻衣子が福沢との交渉を担当。

 やがて、福沢の娘が4年前の殺人事件の被害者と分かる。そんな中、福沢が店の駐車場にテレビカメラを入れるよう要求してくる。

 犯人との緊迫の心理戦を描くシリーズ第3弾。

(河出書房新社 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言