「心眼」相場英雄著

公開日: 更新日:

「心眼」相場英雄著

 念願の警視庁本部勤務となった片桐文雄は、指名手配犯を見つける「見当たり捜査班」に配属された。渡された600人分の顔写真を頭にインプットしたものの、歌舞伎町で目の前を通る人に該当者はいない。

 地面に座り込む若者グループに白髪の中年男が話しかけていた。夕方、警視庁に戻ると、あの白髪の男が入ってきた。先輩の稲本警部補だった。稲本が操作する専用端末の画面に、19年前の強盗殺人犯の劉高見の顔が映し出されると、稲本は「警視庁見当たり捜査班が検挙」と打ち込んだ。稲本は直接担当していない事件の犯人を、顔写真1枚で検挙したのだ。だが、新任の捜査1課長が見当たり捜査班不要論をぶち上げる。

 IT化のなか、アナログな見当たり捜査にこだわる刑事を描く。

(実業之日本社 1980円)




最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較