「全裸刑事 チャーリー」七尾与史著

公開日: 更新日:

「全裸刑事 チャーリー」七尾与史著

 日本でも全裸生活を認めるヌーディスト法が施行され1年が経った。当然、公然わいせつ罪も廃止されたが、全裸と非全裸の共存は困難で各地でさまざまな問題が持ち上がっている。

 警視庁の刑事、チャーリーこと茶理は、法律の施行翌日から全裸で出勤してきた全国初の全裸刑事。以前の茶理はトレンチコートが似合う辣腕刑事だった。しかし、今では「服なんてものは虚飾だ。そんなもの着ているから物事の本質を見失うんだ」と殺人現場でも股間を屹立(きつりつ)させて捜査を指揮する。

 部下の七尾は目のやり場に困り、捜査に集中できない。そんな中、刑事部長に呼び出された七尾は、茶理を説得してスーツを着せるよう命じられる。

 辣腕刑事とその部下が全裸がらみの事件を解決するユーモア警察小説。

(宝島社 770円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発