「最強の恐竜」田中康平著

公開日: 更新日:

「最強の恐竜」田中康平著

 恐竜の研究者が、化石から恐竜の能力を推定する方法を解説した恐竜本。

 かつて発掘で出向いたウズベキスタンの博物館で、ある恐竜の上顎の化石に目が留まったという。同国では、ティラノサウルスの先祖で全長3メートルほどのティムレンギアなど9000万年前の肉食恐竜の化石が見つかっているが、そのどれよりもその上顎は大きかったからだ。帰国後、データの統計分析からこの標本の主は全長約8メートルほどの新種だったことが明らかになったという。

 そうしたエピソードに始まり、史上もっとも大きな体、強靱な顎、ウサイン・ボルトにも勝るとも劣らない俊足など、最新の技術によってその能力が正確に復元された恐竜たちの各分野のナンバーワンを選出する。

(新潮社 902円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情