「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」下村敦史著

公開日: 更新日:

「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」下村敦史著

 謎の手紙に呼び出されて、7人が集まった。

 家電類を製造販売している中堅企業SHIKAGAWA社の欠陥製品で死傷者が出るという事故があり、追及を受けた志賀川社長は自殺した。呼び出されたのはその被害を受けた遺族代表、SHIKAGAWA社社長夫人、隠蔽を告発した開発部課長、営業部部長、運転手、社長室の清掃員、欠陥隠蔽の暴露記事を書いたフリージャーナリストだった。

 彼らは8人乗りのバンに乗せられ、森を抜けて廃虚に着いた。通路の奥に鳥居形の黒いゲートがあり、そこには金属探知機が設置されていた。突き当たりに鉄扉があったがロックされている。

 廃虚の密室を舞台にしたミステリー。 (幻冬舎 2090円)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い