「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」下村敦史著

公開日: 更新日:

「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」下村敦史著

 謎の手紙に呼び出されて、7人が集まった。

 家電類を製造販売している中堅企業SHIKAGAWA社の欠陥製品で死傷者が出るという事故があり、追及を受けた志賀川社長は自殺した。呼び出されたのはその被害を受けた遺族代表、SHIKAGAWA社社長夫人、隠蔽を告発した開発部課長、営業部部長、運転手、社長室の清掃員、欠陥隠蔽の暴露記事を書いたフリージャーナリストだった。

 彼らは8人乗りのバンに乗せられ、森を抜けて廃虚に着いた。通路の奥に鳥居形の黒いゲートがあり、そこには金属探知機が設置されていた。突き当たりに鉄扉があったがロックされている。

 廃虚の密室を舞台にしたミステリー。 (幻冬舎 2090円)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    浜辺美波&永瀬廉“お泊まり報道”で日テレから嬉しい悲鳴…大物カップル誕生で「24時間テレビ」注目度が急上昇

  4. 4

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  5. 5

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  1. 6

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  2. 7

    石破自民「1人区」でまさかの「3勝29敗」もあり得る最終盤情勢…参院選歴史的大敗の予兆

  3. 8

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  4. 9

    参院選「1人区」自民の牙城が崩壊危機 群馬、石川、鹿児島…歴史的敗北ラッシュも

  5. 10

    「サイゼリヤ」が中国の日式外食チェーンで一人勝ちの秘密…くら寿司、餃子の王将なぜ失敗