「わからないままの民藝」朝倉圭一著

公開日: 更新日:

「わからないままの民藝」朝倉圭一著

「民藝」という言葉は大正15(1926)年に柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司らがつくった言葉で、ありふれた生活道具のもつ美を表す言葉である。当時は日本の各地に地域の文化や素材を生かした個性豊かな「ものづくり」があった。

 ラーメン屋の店長をしていた朝倉は、ある日、書店で、表紙に「メード・イン・ニッポン!」と書かれた雑誌を手に取る。そこには日本の工芸品が紹介されていた。そのとき、初めて「民藝」がものづくりに関わる言葉だと知った。

 やがて朝倉は、自分が生まれた飛騨高山で、民芸品を扱う店、「やわい屋」を開く。「やわい」とは飛騨の方言で「支度」を意味する言葉であった。この言葉には、物事に対する謙虚で丁寧な姿勢が感じられる。

 民芸品に魅せられた店主の日常をつづったエッセー。

(作品社 2970円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    森保J次戦のスウェーデンを徹底予想! 相手FW陣迎える3バックは誰が? なでしこ初代監督が挙げるキーマン

  2. 2

    高市首相の「反社会性パーソナリティー」を精神科医が懸念…海外メディアもG7での“虚勢”をさらし上げ

  3. 3

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  4. 4

    “因縁”のネトフリが中継…大谷翔平が球宴ホームランダービー出場を躊躇する本当の理由

  5. 5

    三吉彩花が雰囲気激変! 背中の大胆な「一輪の花のタトゥー」披露の波紋と韓国進出

  1. 6

    ホラン千秋は都立国際高校→青学大英米文学科と順調に進学も、女優の夢に破れてキャスターで開花

  2. 7

    佐々木麟太郎をMLBドラフト大改革が直撃…スタンフォード大残留なら契約金大幅減も

  3. 8

    ロッキーズ菅野智之にトレード浮上! Dバックス、パドレス入りで打倒ドジャースの急先鋒になるか

  4. 9

    古賀千景議員の「自衛隊」発言はそんなに的ハズレか? 得したのは“怒ってみせた”進次郎防衛相だけ

  5. 10

    日本代表のW杯快進撃のウラにFW堂安律の大変身!「オレがオレが」を変えた森保監督の一喝