「わからないままの民藝」朝倉圭一著

公開日: 更新日:

「わからないままの民藝」朝倉圭一著

「民藝」という言葉は大正15(1926)年に柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司らがつくった言葉で、ありふれた生活道具のもつ美を表す言葉である。当時は日本の各地に地域の文化や素材を生かした個性豊かな「ものづくり」があった。

 ラーメン屋の店長をしていた朝倉は、ある日、書店で、表紙に「メード・イン・ニッポン!」と書かれた雑誌を手に取る。そこには日本の工芸品が紹介されていた。そのとき、初めて「民藝」がものづくりに関わる言葉だと知った。

 やがて朝倉は、自分が生まれた飛騨高山で、民芸品を扱う店、「やわい屋」を開く。「やわい」とは飛騨の方言で「支度」を意味する言葉であった。この言葉には、物事に対する謙虚で丁寧な姿勢が感じられる。

 民芸品に魅せられた店主の日常をつづったエッセー。

(作品社 2970円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  3. 3

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  4. 4

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 5

    阪神・藤川監督「森下&佐藤輝依存」の無策露呈…極端な“外弁慶”で甲子園残り11試合が最大の鬼門に

  1. 6

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  2. 7

    小池都知事肝いり「築地再開発」頓挫の予兆…松平定信の歴史的遺構と建築費高騰のWパンチ

  3. 8

    岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々

  4. 9

    高市首相の内閣改造めぐる迷走と誤算…維新の「本命」外し“スネ傷”中司幹事長起用のウラ事情

  5. 10

    林芳正総務相は結局、留任か…高市首相が画策「内閣改造で総裁選ライバル潰し」に“白旗”