「65歳からは、お金の心配をやめなさい」荻原博子著

公開日: 更新日:

「65歳からは、お金の心配をやめなさい」荻原博子著

 少し前に老後資金は2000万円以上必要といわれたが、昨今の物価高を考慮して今では4000万円という説まで現れた。ほかにも「新NISAを急いでやらないと損!」だの「遺産相続は早いに越したことはない」など、65歳で定年を迎えても、お金の心配は尽きない。

 しかし、著者によると老後資金4000万円問題は、実はテレビ局が視聴率目当てで試算させた仕込みだそうだ。背景には、個人の金融資産を使って景気浮上を狙う政府と、それを自社の商売につなげたいという金融機関の思惑があるという。

 本書は、そうした国民をお金の心配に走らせる国やマスコミの闇を暴きながら、老後の不安を解消し、幸せな晩年を送るためのお金の守り方や、お金の正しい使い方を伝授する生き方指南書。 (PHP研究所 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態