「イスラームからお金を考える」長岡慎介著

公開日: 更新日:

「イスラームからお金を考える」長岡慎介著

 今、世界では「イスラーム経済」が発展し、注目を集めているという。

 イスラーム経済は、7世紀のイスラームの登場とともにイスラーム世界で連綿と受け継がれてきたが、近代に入り、ヨーロッパ諸国の進出とともに資本主義がイスラーム世界を席巻。

 しかし、経済格差や貧困、金融危機など資本主義の弊害が表面化し、20世紀半ば、ムスリムたちは自分たちの信仰に基づいた経済の仕組みを現代世界に復活させ経済問題の解決を図ろうとした。そして今、2008年の世界金融危機の被害を最小限に食い止めたイスラーム経済に資本主義の抱える問題を解決するヒントがあるのではないかと世界の注目が集まっているという。

 本書は、そのイスラーム経済についてわかりやすく解説したテキスト。 (筑摩書房 924円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  2. 2

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  3. 3

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  4. 4

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  5. 5

    "家族総出"で話題の長渕剛「桜島ライブ」延期と引退報道…ファンからは《あの問題説明して》と懇願

  1. 6

    KAT-TUN亀梨和也に田中みな実と結婚報道…それでも「退所の必要なし」! 既婚アイドルは珍しくない時代に

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    生島ヒロシ降板騒動は起こるべくして起きた!コンプラ違反が当たり前…大物司会者のヤバイ言動の数々

  4. 9

    生島ヒロシが“一発アウト”なら「パーソナリティー一斉退場」の声も…“不適切画像”送信降板とTBSラジオの現状

  5. 10

    フジテレビ騒動で蒸し返される…“早期退職アナ”佐藤里佳さん苦言《役員の好みで採用》が話題