「読めば分かるは当たり前?」犬塚美輪著

公開日: 更新日:

「読めば分かるは当たり前?」犬塚美輪著

 日本人なら「日本語が読めるのは当たり前」と思われがちだが、「説明書を読んだのに間違えた」や「仕事に必要な資格のテキストを読んだが頭に入らない」「小説を読んでも面白さが分からない」など、読んでも分からないことは多々ある。

 このように読んでも分からないのは、「読解力」がないからだ。読解力は何歳からでも高めることができ、そして絶えず鍛えていかなければならないものだという。

 では、そもそも読解力とは何なのか。本書は、読解の複雑なプロセスを認知心理学の視点から丁寧に解説。その上で、目指すべき読解力の姿と自分の読解の癖やつまずきを知ることで、各人が読解力を高めるためのより良い練習方法を選べるようにする「読解力の地図」を示すテキスト。

(筑摩書房 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態