「地下鉄サリン事件はなぜ防げなかったのか」垣見隆ほか著

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「地下鉄サリン事件はなぜ防げなかったのか」垣見隆ほか著

 オウム教団関連の事案は、大きな事件が引き起こされる前からさまざまなトラブルが起きていた。だが、それらは親族間の紛争とか、宗教上のトラブルだととらえられていて、犯罪として立件できる見通しが立たず、捜査着手に至らなかった。それがオウム教団の暴走を招いたのではないか。直ちに事件として扱うのは難しくても、他の事例と併せて検討すれば別の取り組みができたのではないか。

 地下鉄サリン事件の全容が解明できた時期に開かれた全国警察本部長会議で地域責任について言及したことに反発が強かった。教団施設の捜索に踏み切る覚悟ができていなかった。

 元警察庁刑事局長が当時の捜査の内幕を語る。

(朝日新聞出版 2090円)

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