「考察する若者たち」三宅香帆著

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「考察する若者たち」三宅香帆著

 若い世代を中心に「考察動画」や「考察記事」が人気を博しているという。この場合の考察とは、ドラマや映画に描かれる事件の犯人などの謎を、作中のヒントから推察し、SNSなどで共有することだという。2010年以降、ドラマや漫画、アニメなどの考察をSNSで楽しむ文化がじわじわと広がり、いまはヒットを生み出すための素地にもなっている。その背景にあるのは、若い世代が、ただ楽しさを味わうより「手元に残るゴールがある」ことや「意味ある時間になるものが手に入る」ことを重視していることだという。

 本書は、「鬼滅の刃」や「変な家」、推し文化、陰謀論など、令和のさまざまな流行の背景に迫り、若い世代に広がる考察文化を分析しながら、日本の今を読み解く社会論。

(PHP研究所 1100円)

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