「(萌えすぎて)絶対忘れない!妄想古文」 三宅香帆著

公開日: 更新日:

「伊勢物語」の主人公、在原業平は光源氏と並ぶモテ男だった。

 伊勢神宮の祭神に仕える斎宮と恋に落ち、夜、斎宮が業平の寝所を訪れたが何事もなかった。翌朝、斎宮から「君や来し我や行きけむ思ほえず夢かうつつか寝てか覚めてか」という和歌が送られてきたので、「掻き暗(くら)す心の闇に惑ひにき夢うつつとは今宵定めよ」と返歌を送って、その夜会おうとしたが、一晩中宴会が続いたために会えなかった。

 次の朝、斎宮から「かち人の渡れどぬれぬえにしあれば」と上の句が送られてきたので「また逢坂の関は越えなむ」と、会いにくるという下の句を付けて旅立った。斎宮の未練を感じる歌に、業平はスマートに誘ったのだ。(「伊勢物語」)

 ほかに、中宮定子と清少納言のレズっぽいやりとりなど、古典が身近に感じられる入門書。

(河出書房新社 1562円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  3. 3

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  4. 4

    鈴木紗理奈以外にもいた…あのちゃんが過去に口にしていた“キライな芸能人”の実名

  5. 5

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  1. 6

    日本ハムがソフトBに8戦全敗の悲惨…崩壊投手陣が口にする「伏見寅威ロス」

  2. 7

    元サッカー日本代表・大津祐樹さんはビジネスでも成功 年商300億円の高級腕時計会社の社長に

  3. 8

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  4. 9

    DeNAビシエド電撃引退のウラとフロント批判殺到の必然《もうハマスタに行こうとは思わない》

  5. 10

    文科省「教育の政治的中立性」で波紋…なぜ森友学園がセーフで、同志社国際がアウトなのか?