(11)男が逃げこまなんだか
由衣は簾桁を漉き舟に投じ、バシャッと盛大な音を立てた上で戸を開けた。
「なぜ早う開けぬ」
「見ればわかりましょう。両手で桁を持っていたのです。ほら、紙料だらけになってしまいました」
追手どもは提灯をかかげて、由衣を観察した。紙料がはね飛んで、顔にも髪にも白濁…
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