(69)戦とは「見てはならぬもの」
〈美祢姫の迷い〉
宵闇の帳が空を覆い始めるのを、美祢はまんじりともせず、縁から眺めていた。
「姫様、冷えて参ります」
白髪の侍女、梅が言う。梅は、美祢の乳母であり、幼い頃から傍らにいた母代わりでもある。
梅はきっと、美祢がこうして何も言わずに空を眺め…
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