(52)中国の焼酎うまし
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世界中にスピリッツと呼ばれる蒸留酒がある。ウオッカ、ジン、ラム、テキーラ、日本の焼酎なども、ホワイトスピリッツの一種だ。ホワイトというのは透明なということ。樽貯蔵して色が付き、風味が増すウイスキーやダークラムなども、スピリッツである。もう少しわかりやすく言うと、スピリッツは蒸留酒のことだ。
中国にもスピリッツはある。その名も白酒(パイチュウ)。まさにホワイトスピリッツだが、高粱やトウモロコシなどの穀物を原料としている。
私は長いこと、中国の酒といえば老酒、紹興酒を思い浮かべてきた。白酒を知ったのは、40代に入ってからだ。北九州市、門司港の町の中華食堂で、豚の耳をつまみに飲んだ。店のお母さんから、これ、強いから気をつけてね、と言われ、恐る恐る飲んでみたのが、白乾児(パイカル)という酒だった。
確か度数は58度くらいだった。それを大振りのショットグラスにたっぷり注いだのを2杯飲んだだけで、てきめんに酔った。
厳しい酒だった。しかし、うまいのだ。匂いが独特なのだが、八角や花椒の効いた豚耳によく合う。後で知ったことだが、中国の華北、東北地方でよく飲まれる酒ということだった。
















