昔ヘネシー、今ホッピー 「ずうとるび」江藤博利の酒人生

公開日: 更新日:

 今は歌い放題でしょ。でも僕の店は1曲200円取ってた。ひと部屋ずつカラオケ機材の横に両替機みたいな金を入れる機械が付いてて、1000円で5曲分。バブル期で客がみんなお金持ってるから、1000円札をバンバン入れるワケ。「これでもう20曲歌えるぞ」って。

 たぶん、時間料も1人1時間1000円くらい取ってたかな。しかも、酒はヘネシーのクラスしか置いてない。当時、月に4000万~5000万円も売り上げてたかなぁ。
 僕は「江藤博利の店」と名前を貸した“雇われ”だけど、歩合制で給料もらってたので、おいしかったですよ。

「社長!」なんて呼ばれ、お客の個室に行くと「社長も飲みなよ!」とヘネシーの3万のボトル入れてもらえて。少し飲むと別の個室に行き、「何飲もうかなあ。じゃ、ヘネシー!」と頼んで回る。18ある個室の全室に僕のヘネシーが置いてあった。

 でもお金はそんなには残らなかったですよ。5時に終わってお客さんと飲みに行くと、今度は僕が接待で払う。金が入る分、使ってました。だっていいかげんな時代で、六本木では万札を振りかざさないとタクシーが止まらなかったもの。「渋谷まで」って言うと運転手にイヤな顔され、「2万出すから行ってよ」って。世の中、狂ってるって思った。

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