キラーコンテンツ「最高の離婚」をダメにしたフジの突貫工事

公開日: 更新日:

「楽しみにしていただけにガッカリです。<え?これで終わり?>という感じ。肩透かし感がハンパなかった。連続ドラマのイメージが残ったままだったので、本当に失望しましたね」
 コラムニストの桧山珠美氏がこう言った。

 2組のアラサー夫婦を通して、いまどきの結婚や家族をコメディータッチで描いた「最高の離婚」の「Special 2014」が8日に放送された。昨年1~3月に放送され、ギャラクシー賞や日本民間放送連盟賞などで数々の賞を受賞した連続ドラマのスペシャル版。注目度は高く、視聴率も13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とまずまずだったが…。

「連ドラでは、瑛太尾野真千子真木よう子綾野剛の4人の掛け合いが面白かったのに、今回はさっぱり。セリフの妙が感じられなかったし、ストーリー展開も盛り上がりに欠けた。じっくりと練り上げられる前に突貫工事でやっつけたのでしょう。それほど完成度は低かった。不振のフジテレビからすれば、視聴率が稼げる数少ない作品。視聴者に忘れられないうちに新作を放送すれば、次も数字を稼げるという計算でしょう。ただ、出演者のスケジュールを満足に押さえられなかったのではないか。それで、比較的時間に余裕があった瑛太ひとりの場面が多くなったのだと思います。ラストも、手紙の語りに合わせた瑛太のシーン。まるで『北の国から』の純で、エンディングの4人のダンスも瑛太だけ新バージョンを追加していた。急ごしらえだったのは明らかです」(桧山珠美氏)

 年末年始はあまりの低視聴率で話題になったフジテレビ。負のスパイラルから抜け出す日は遠い。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  1. 6

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意