劇団ひとりの監督デビュー映画に「人志よりひとり」の高評価

公開日: 更新日:

 ひとり本人のインタビュー内容も踏まえ、稲田氏がこう話す。
劇団ひとりは作品を冷静に分析することに長(た)けていて、小説をそのまま映像化しても映えないことを熟知している。今作は脚本も担当しているのですが、映像向きの構成になるよう20稿の推敲(すいこう)を重ねたそうです。観客の涙を誘うようなクサイ言い回しも全くない。セリフをおこした段階で監督がひとりで掛け合いし、撮影現場でも変更を繰り返して出来上がった原稿なんです」

 大泉が以前、テレビ番組で監督・ひとりについて「あまりに妥協知らず」と愚痴っていたが、どうやら芸風さながらネチッコイ監督らしい。

「『青天』の上映時間は1時間36分。最近は洋画も邦画も2時間超の尺の長い作品が多い中、異例の短さです。キャストの見せ場を確保するのにある程度の尺の長さが必要という考え方もありますが、本質を捉えて編集する能力の乏しさの裏返しでもある。そして何よりストーリーが分かりやすい。娯楽ムービーの中にも説明不足でつながりがよく分からなかったり、ひとりよがりの作品が散見される中、分かりやすさを心がけた映画になっています」(稲田氏)

 芸人監督の地位を上げるか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  3. 3

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か