「U2」ボノが20年間ヒタ隠しにした緑内障 発症リスクは?
世界的ロックバンド「U2」のボノ(54)が、出演したイギリスのテレビ番組でトレードマークのサングラスについて聞かれ、「ちょうどいい機会だと思うから説明するけど、俺は過去20年間にわたって緑内障を患っているんだ」と明かして話題だ。
緑内障は視神経に障害が起こり、視野が狭くなる目の病気。清澤眼科医院(東京都)の清澤源弘院長は「緑内障は時に光をまぶしく感じることがあるので、遮光性のあるサングラスをかけているのでしょう」と話し、さらに続けた。
「緑内障のほとんどは自覚症状がありません。ある調査では、患者の8割が緑内障に気づいておらず、会社の健診などで発見されます。しかも、緑内障の恐れが指摘されても、病院に行かない人もいる。治療が遅れると失明に至ることもあります」
ボノは30代で発症したが、一般的には40歳以上で緑内障のリスクが高くなる。“近視”“家系に緑内障がいる人”もリスクが高い。該当する人は、1年に1回は検査を受けるべきだろう。
検査では、眼圧と眼底を調べ、緑内障が疑われる場合は視野検査を行う。眼圧が高いと視神経に障害が起こるが、日本人には、眼圧は正常なのに緑内障になる人が多いことが研究で分かっている。
ボノのサングラスは単なるカッコつけのファッションではなかった。