著者のコラム一覧
西村賢太作家

 1967年東京都江戸川区生まれ。中卒。07年「暗渠の宿」で野間文芸新人賞、11年「苦役列車」で第144回芥川賞を受賞。近著に「痴者の食卓」などがある。

<第1回>下北沢って町は虫唾が走るんですよ

公開日: 更新日:

 日本ハムファイターズの大ファンだった西村少年が聖地として崇めた「後楽園球場」に始まり、偏愛する大正期の私小説家・藤澤清造の終焉の地である「芝公園」まで34編29カ所の記憶が紡がれている。しかし、3年半に及んだ連載期間に、穴もポツポツと……。

「書くのが面倒だったんですよ、って言ったら怒られちゃうな(笑い)。どう言ったらいいんでしょう。えっとですね、基本的に、文芸誌の締め切りが終わった後に、この連載の締め切りがくるんです。文芸誌は毎月7日発売で、『小説現代』は毎月22日発売。どうにもこうにも小説を書き終わると燃え尽きちゃってるんですよ。同時期に書くならモチベーションみたいなものもそのまま保持できるんですが、ひと呼吸置いた後の締め切りだったので、この連載に気持ちが追い付かない月っていうのが多すぎて、落としちゃったんです。しかも、飛び飛びで落とすっていうふざけた真似を……。

 それでも落とした直後に浅草や神保町といった自分の得意な町を取り上げたら、あまりに反省の色がないっていうんで、無理やり、自分に試練を課すつもりでアウェーの下北沢を選んだりしたんですが、いざ、書こうとすると書くことがないんですよね、これがまた」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  2. 2

    ホラン千秋は都立国際高校→青学大英米文学科と順調に進学も、女優の夢に破れてキャスターで開花

  3. 3

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  4. 4

    和久田麻由子アナ成功のカギは、“NHKの鎧”を脱いで個性を出せるかにある

  5. 5

    和久田麻由子「news LOG」がワイドショー化にシフト…番組コンセプト“置き去り”構成ガラリの是非

  1. 6

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  2. 7

    五月みどりと中村玉緒が共に施設に入居…“同い年の女優”それぞれの晩年

  3. 8

    芥川賞作家も貧困を訴える厳しい現実…吉本ばななの赤裸々エッセーが波紋、柳美里も「時々、家の電気が止められる…」の衝撃

  4. 9

    森香澄はピアニストを夢見て練習に打ち込むも、1浪して東京女子大現代教養学部へ…高校は都立新宿

  5. 10

    白石麻衣が通った埼玉県の旧・私立小松原女子高校と、乃木坂46のきっかけを作った専門学校TSM

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  2. 2

    佐々木麟太郎をMLBドラフト大改革が直撃…スタンフォード大残留なら契約金大幅減も

  3. 3

    ホラン千秋は都立国際高校→青学大英米文学科と順調に進学も、女優の夢に破れてキャスターで開花

  4. 4

    古賀千景議員の「自衛隊」発言はそんなに的ハズレか? 得したのは“怒ってみせた”進次郎防衛相だけ

  5. 5

    トランプ大統領と高市首相がG7夕食会で「口論」し他国首脳が仲裁に? 仏メディアが報道の驚愕

  1. 6

    いよいよ“詰み”始めた高市首相…中傷動画疑惑めぐる答弁破綻で土俵際、週明け衆参集中審議が見もの

  2. 7

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  3. 8

    和久田麻由子アナ成功のカギは、“NHKの鎧”を脱いで個性を出せるかにある

  4. 9

    『ゴールデン・ビートルズ』という謎のLPを棚からひとつかみ

  5. 10

    「24時間テレビ」目玉のチャリティーマラソン走る最有力候補の実名続々!ウッチャンが初の総合司会