組員の現状に迫る映画「ヤクザと憲法」 製作陣が語る秘話

公開日: 更新日:

「わしら人権ないんとちゃう?」

 こうつぶやいたのは、大阪の指定暴力団「二代目東組二代目清勇会」所属のヤクザ。暴力団対策法施行から23年。ヤクザは銀行口座が作れず、子供が幼稚園に通えない……。そんな組員たちの人権侵害ともいえる現状に迫るべく、東海テレビが現役ヤクザにカメラを向けたドキュメンタリー作品「ヤクザと憲法」が来年1月2日から「ポレポレ東中野」で公開される。最近は「山口組」の分裂騒動やプロ野球選手の賭博問題など、なにかと話題が尽きないヤクザの世界。土方宏史監督と阿武野勝彦プロデューサーに話を聞いた。

■暴力団は世間からゴミ扱い

阿武野プロデューサー(以下、阿) 最近、「山口組」の分裂が大きなニュースになっていますけど、この取材の頃は誰もヤクザに興味のない時期だった。取材に入ったのが去年の夏ごろだったので、本当に偶然でした。

土方監督(以下、土) 野球賭博を連想させるようなシーンもありますけど、基本的に狙って撮ったところはなく、目の前に起こったことを映したという感じです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発