野球へ導いてくれた…金石昭人語る伯父・金田正一への恩義

公開日: 更新日:

 ただ、当時住んでた岐阜の田舎は、スポーツ少年団もなかった。小学生の頃は草野球をやったことがあるぐらい。

 それが伯父さんの鶴の一声で「野球をやらなきゃいけないんだ」みたいな使命感が生まれ、中学で野球部に入り、3年の卒業間際に伯父さんの口利きでPL学園に転校。寮に入り、高校の野球部の練習に参加するようになりました。

 当時のPLは、甲子園の常連になりつつあった頃。野球部にいるのはセレクションで選ばれた18人だけ。

 ボクはそれとは別枠で入ったから、居心地が悪かった。カネヤンの甥っ子ってことで特別視されるし、ほかの部員は全国大会で優勝したとか、すでに知られたバッターとかでしたから。ボクは背は高かったけど痩せていて、すぐに貧血を起こして入院したりして。練習についていくだけで大変で、野球をやめたいと思ったこともありました。でも、伯父さんの顔に泥を塗れない、と頑張りました。

広島オーナーに「口利き」

 PL学園はボクが3年の夏に初優勝。エースピッチャーはほかにいたから、甲子園では投げていません。それでも卒業後、ドラフト外で広島に入団できたのも伯父さんのおかげ。ちょうどその時、金田家の末っ子・留広叔父さんがロッテから広島にトレードされたんです。それで正一伯父さんが、「甥っ子がおるから将来性を見込んで一緒に取ってくれ」と広島のオーナーに頼んでくれたんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  3. 3

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択

  4. 9

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  5. 10

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ