賞金5万円でも…舟木一夫「あらえびす文化賞」の格別感

公開日: 更新日:

 賞金はわずか5万円だったとか。受賞のコメントでは「パチンコの資金にして3倍にするよう頑張りたい」とやって会場の笑いを誘った。24日、「あらえびす文化賞」の特別賞を受賞した舟木一夫(71)のことである。

 舟木といえば、昭和38年に「高校三年生」でレコード大賞最優秀新人賞を受賞するなど、これまでもカクカクたる賞を受けているが、ひょっとしたら、今回の賞が一番うれしかったのではないか。

「それを理解するためには、まず『あらえびす文化賞』を説明しなければなりません。日本作家クラブが新たに設定した賞で、『あらえびす』とは娯楽時代小説『銭形平次』の作者・野村胡堂のもうひとつのペンネーム。作家クラブには以前から『野村胡堂賞』がありましたが、主に文芸・文学を表彰するもの。しかし、それだけでは野村の多岐にわたる活躍がカバーしきれないとして、このほど『あらえびす文化賞』を設けたのです」(出版関係者)

 それがなぜ、舟木にはうれしいのか。前述の通り、舟木といえば「高校三年生」を含む“青春歌謡”の旗手として一般には認識されているが、歌手として大ヒットを飛ばしたのは実は最初の3年だけ。今年で芸能活動53年になるが、その後の約50年は娯楽時代劇に情熱を燃やしてきたからだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝