登場人物は実名…原発事故映画「太陽の蓋」製作Pに聞く

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「当時の菅直人首相以下、実名で登場させるというのは大前提。それ以外は考えられなかった」

 福島第1原発事故当時、首相官邸周辺では何が起こり、どんなやりとりがあったのか……。その知られざる真実に迫る劇映画「太陽の蓋」で、あえて登場人物を実名で登場させるアイデアを採用した製作プロデューサーの橘民義氏はそう断言した。いまだ進行中の大事故で、存命中の関係者を実名で描いたドラマ映画は過去に例がなく、映画界の常識を打ち破る挑戦だったという。

「いまの日本映画は製作委員会方式といって、テレビ局とか芸能事務所などあちこちから資金を集めて作ります。しかしこの映画はそういうやり方では政治的なものが強すぎて絶対にできない。だから製作資金は私一人で全部出しました。途中で予算がどんどん増えて、苦労もさせられましたが(笑い)」

「安倍政権になって以来、映画業界では圧力を怖がってこうした企画はまずやらない」(映画関係者)。だから完成試写では「いつの間にこれだけの規模の映画を作っていたの?」と業界人が驚いたそうだが、製作中は箝口令を敷くまでもなくスタッフ間で緊張感を共有できていたという。

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