「2番を目指せ」 木下ほうかの胸に残る島田紳助の助言

公開日: 更新日:

 現在の自分のポジション、そして5年後、10年後、20年後はどんな役者になっていてその時のライバルは誰や? 紳助さんに言われ、こんなシミュレーションをしてノートに書き出したりもしましたねえ。演技論ではなく、マーケティングというか、セルフプロデュースの分析や手法、どうやったら役者として食えるか? といった戦略的な話題が多くて、「役者はうまい下手より、そいつにしかできひん芝居せなあかん」という言葉は、今もすごく役に立ってます。

■「引退してから一番うれしかった」

 かといって、ご自分が司会をされてる番組に呼んでくれるとかは一切なかった。いくら友人、知人でもそこは厳しい。「実力で取りに来い」という姿勢は変わらなかったですね。そんな生活が7年ほど続き、少しずつ仕事が増えてきだした30代の半ばぐらいから別宅への足が遠のいてました。

 久しぶりにお会いしたのは7年前。引退の前年です。まだ飛ぶ鳥を落とす勢いの時期で、以前は飲めなかったお酒をたしなむようになり、「いつか喫茶店のマスターしたいねん」と言うてたのが印象的でした。そして11年8月に引退。いろんな事情があったんでしょうからこちらから電話をすることもなかったのですが、年が明けて電話をいただいたんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い