著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

主演ドラマで明暗 米倉涼子の幸運と篠原涼子のミスマッチ

公開日: 更新日:

「歌手とヒット曲はセットだが、ドラマは違う。放送中はセットで人気になるが、終わるとドラマ人気と女優人気は別物。W浅野はトレンディーのイメージと人気を引きずり、女優としては苦労した時期もあった」(同関係者)

 次に時代の風に乗ったのが元歌手の篠原涼子(44)だった。トレンディー風を残しながらも「クールビューティー」の正義感あふれる強い女を演じてブームをつくった。育児休暇を挟んですでに女優復帰。

 今秋は初のフジ「月9」に主演。期待されたが、視聴率は1桁続き。米倉も篠原のクールビューティーを引き継ぐ女優だが、この差――。

「ドクターX」は高齢化時代に関心のある医療の世界と病院内にうごめく政権争いが舞台。そこに米倉のクールさがぴたりとハマった。

 篠原の「民衆の敵」は今年のブームだった女性政治家に安易に乗ったとしか思えない内容にクールさが売りの篠原はミスマッチだった感がある。仮に両ドラマの主役を入れ替えても数字は変わらないと思う。ドラマとは時代の流れに合った内容が主で出演者は従の関係。主に合った従であればヒットが生まれる確率は高い。その象徴的なのが話題のドラマ「陸王」(TBS系)である。

 対照的に主従逆転したような人気アイドルや役者主演ドラマの低迷が顕著だったのも今秋のドラマだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    参院選中に参政党「排外主義カルト」の実態をマトモに報じなかった大手メディアの生ぬるさ

  4. 4

    「時代に挑んだ男」加納典明(29)名門芸術系高校に進学も...「よくあれで卒業させてくれたと思います」

  5. 5

    参政党旋風のシンボルさや氏をめぐるナゾが芸能界にも波及…CDデビュー、レーベルはどこ?

  1. 6

    玉木代表は会見のらりくらり…国民民主党が“激ヤバ”女性議員の「選挙違反」ウヤムヤ決着を狙うワケ

  2. 7

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  3. 8

    「さやお母さん」爆誕…“神谷ガールズ”が参政党の躍進を支えるも目標「20議席」は未達

  4. 9

    巨人がどれだけ憎くて憎くて仕方がなくても、「さすがは長嶋じゃ!」となってしまった

  5. 10

    帰ってきた阪神の“Gキラー”に巨人は戦々恐々…完封含む16イニング連続無失点の苦い記憶よぎる