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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「石原軍団」になれなかった「たけし軍団」の唯一の誤算

公開日: 更新日:

 番組でもいかんなく軍団力を発揮。熱湯風呂など体を張ったパフォーマンスで茶の間を席巻したが、軍団はあくまでもたけしとのセット。たけし番組のアイテムに過ぎなかった。

 そこにブームの終焉がやってくる。替わって台頭してきたのが吉本芸人を中心としたお喋りバラエテイー。舞台で鍛えた喋りのプロの前では敵うはずもなく、軍団は次第に出番が減っていった。一方で個人となったたけしは天性の才能を発揮。俳優、監督といくつものジャンルに進出。「世界の北野」と言われる存在になった。対照的なたけしと軍団。

 石原軍団は実績のある渡哲也が参謀にいて、舘ひろし神田正輝が育ったが、今もたけし軍団に所属して独り立ちしているタレントは極一部しかいない。たけしに次ぐMCを張れるようなタレントを育てることができなかったのは唯一の誤算だろう。

 それでもたけしと軍団の絆は不変。殿のためと「フライデー殴り込み」までやった軍団は「アウトレイジ」で親分の為に体を張る若い衆とも被って見える。義理と人情の篤いたけし。事務所で働き続けた30年は借りを作った軍団に尽くした一面もあったはず。

「3億円はあった」という退職金を貰わず、逆に莫大の資金を事務所に残して去るたけし。軍団に対する最後の愛情のようにも思える。飛ぶ鳥跡を濁さず。

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