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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

目頭が熱く…桂歌丸師匠を送り出した「笑点」の追悼番組

公開日: 更新日:

 後半はいつもの大喜利スタイルだが、今回は師匠が喜びそうな回答をした人には座布団1枚、その逆に怒りそうな回答をした人は座布団1枚を取られる特別ルール。お題は「50年にわたって支えてくれた師匠に感謝していること」。

「歌丸師匠、ありがとう~!」と天国の師匠に呼びかけてひとこと。天敵の円楽が「車椅子を押した時、新幹線のホームでブレーキをかけずにいてごめんなさい」と言えば、木久扇が「木久蔵ラーメン、おいしいって食べてくれてありがとう。あれは全部、賞味期限が切れていました」と、今だから言える話を披露。

 これには天国の師匠も苦笑いしているに違いない。最後は円楽が「いつも私の悪口を優しく受け止め、罵詈雑言に耐えて下さってありがとうございました。最後に、『じじい、早すぎるんだよ!』」と涙ぐむシーンは感動的だった。

 死は誰にでも平等に訪れる。残念で悲しいことだが、いつまでも悲しんでいられない。こんなふうに笑って送り出すことが一番の供養。こうして番組まで“追悼パッケージ”にして、みんなに送ってもらった師匠は幸せに違いない。これからも、どんどんネタにして笑いをとってほしい。「笑点」らしい、いい追悼番組だった。

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