著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

安室奈美恵は伝説に…引退前夜ラストライブで飾る有終の美

公開日: 更新日:

 2月の平昌五輪で銅メダルに輝き日本中を熱狂させた「LS北見」の女子カーリングチームに続き、夏の高校野球で秋田県立金足農業高校が旋風を巻き起こした。いずれも地元出身者だけの「おらが町の英雄」に沸き、地元だけでなく感動の輪は日本中に広がっている。

 スポーツ界は時として地元のヒーローを生むが、不思議と芸能界ではあまり聞かない。お笑い界のトップを走る明石家さんまも出身は奈良だが、地元では「奈良出身の有名人」程度の認識に過ぎない。芸能関係者の話。

「芸能界の中心地はやはり東京か大阪。大半の芸能人は地元を出て芸を磨きスターになっていくので、出身地は忘れられてしまいがちになる」

 そんなジンクスさえも破ったのが安室奈美恵(40)だろう。今では「国民的歌姫」と呼ばれるが、芸能界では数少ない地元・沖縄が生んだヒーローの認識が強い。そのルーツはスターになるまでのプロセスにある。小学5年の時に自ら「沖縄アクターズスクール」に入り、天性の才能に努力を重ね、中学卒業後に上京。芸能界という未知なる世界に飛び込んだ。「スターになる」という強い意志で這い上がり、歌手として不動の地位を築いた。安室が芸能界で頭角を現した頃から沖縄県民は「沖縄を代表する歌手になって欲しい。私たちの希望の星」と語り、遠く離れた東京で活躍する安室を応援していた。それは今の金足農とかぶる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理