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吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

大島渚編<前編>トカゲにぶち切れ「お前、どこの事務所だ」

公開日: 更新日:

 イタリア人のコルピ・フェデリコさんは熱狂的日本アニメファンで、欧州で日本アニメの70%ほどのシェアを押さえる版権会社を経営する実業家だったが、イタリアでそれまで非常に悪かった日本人のイメージを変えたのは1983年に公開された大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」だという。特にイタリア人は、坂本龍一演じる陸軍大尉ヨノイに「こんな美しい日本人がいる!」と、しびれたという。坂本には、当時、一流ブランド店に押し寄せ、札束を握って高級品を買いあさる日本人のイメージを、映画1本で変えることがあるのだ、とフェデリコさんは思ったそうだ。

 この型破りな大島さんにも笑える話がある。週刊ポストの連載ビートたけしが語っていたエピソードにこんな話がある。

「映画監督としての大島さんは、まさに狂気の人でね。もうトコトンこだわって撮影するんだよ。だけど、一方でムチャクチャ抜けてるところがあってさ。『戦メリ』のオープニングで、トカゲが数秒映ってからいなくなるシーンがあるんだけど、このトカゲがなかなかジッとしていられないんだよ。で、大島さんがトカゲにブチ切れて『おまえ、どこの事務所だ!』って言ったんだよ」

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