「ドクターX」の海老名副部長が自分の素に一番近いと思う

公開日: 更新日:

 下積み時代が長く、ブレークしたのは40代になってからだが、きっかけは何だったのか。

 今のうちの事務所、女房と独立してつくったんですけど、オファーが来て少しでも何か面白いものが引っかかったら、引き受けちゃうんですよ。普通はこの期間は完全オフにして、何も入れないって方法を取るんでしょうけどね。

 若い時のことがあるからでしょうかね。当時はチンピラとか犯人役ばかりしか回ってきませんでした。それで、もっといろんな役をやりたいという欲求不満がたまっていて、面白そうだなという役が来ると引き受けちゃうんです。

 犯人とかチンピラはもちろん刑事とかヤクザの役も、本当の自分とは程遠いです。強いていえばドラマ「ドクターX」シリーズの海老名副部長役かな。あの役が自分の素に一番近いなと思っています。あのドラマでは自分の素に緊張感を持たせて楽しんで演じるという感じですね。ちょっとおどおどしていてひょうきんで、まったくどっしりとしていない(笑い)。

 でも、自分の役を創作していくという意味では今度の映画「アウト&アウト」です。その転機になったのは01年に公開された三池崇史監督の「天国から来た男たち」に海野という囚人役で出演させてもらったことですかね。前から三池監督作品に出たくて、ある芸能人の結婚パーティーの2次会になだれ込んで酔っぱらった勢いで監督に「俺をなんで出さないんだ」と絡んだんですよ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋