著者のコラム一覧
青山佳裕

1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者。

披露宴で確執発覚 神田沙也加に見た母・松田聖子との相克

公開日: 更新日:

 平成9(1997)年に松田聖子(57)は神田正輝(68)との12年の結婚生活にピリオドを打ち、「聖輝の離婚」との見出しがスポーツ紙1面に躍った。

 聖子はニューヨークで知り合った「青い目の愛人」ジェフ・ニコルスとの関係を取り沙汰され、暴露本も出ていたし、離婚は当然の帰結だったのだろう。それも破局した聖子はアラン・リードというダンサーを経て、「ビビビッ」ときた歯科医と再婚、また離婚。マネジャーとの関係を取り沙汰されて、平成22(10)年に出会った慶応大の医学部准教授と再々婚、現在にいたる。

 平成の聖子は歌手であるのと同じくらい、「スキャンダルの女王」としての存在が際立った。本人もそれを楽しんでいたのか、成田空港で芸能マスコミがごった返す取材エリアが過ぎ、階段を下りる途中で振り返った顔は、それまでの仏頂面が嘘のような満面の笑み、白い歯を見せていた。

 だが、常にスポットライトの中心にいた聖子とは逆に、長女・沙也加(32)はまばゆいライトの後ろの暗闇にいた。神田正輝と結婚した翌1986年生まれ。子育てそっちのけの聖子に代わって、祖母の一子さんに預けられた沙也加は、最も母の愛情や庇護の欲しい幼少期、公園で暗くなるまでローラーブレードでひとり遊んでいた。ご近所の方が心配して、ジュースか何か差し出していた。その後、何度も転校した揚げ句、友だちをつくることすらままならなかった定時制高校を頑張って卒業したときも、卒業式にすら聖子は現れない。身の回りの人も物もすべて自分を飾り立てる装飾とするような母親に、ずっとないがしろにされてきた沙也加の胸中は察してあまりある。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督