著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

役者の腕が試される? ゲイドラマ花盛りの裏事情

公開日: 更新日:

西島秀俊内野聖陽が絶妙

「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)のヒットが悔しかったのか、今期ドラマも各局、キュートなおっさんドラマで勝負している。

 先陣を切ったのは「きのう何食べた?」(テレビ東京系)。「週刊モーニング」に連載中のよしながふみ原作漫画をドラマ化したもので、西島秀俊と内野聖陽がゲイカップルを演じる。これがまたハマっていて、「おっさんずラブ」の田中圭吉田鋼太郎林遣都と甲乙つけがたい。

 ゲイカップルの話というだけではない。どちらかというと“食”を楽しめるドラマで、「孤独のグルメ」「忘却のサチコ」(同)にも通じる。

 西島が演じる堅物な弁護士シロさんが料理上手で、行きつけのスーパーで買い物をし、特売品に一喜一憂。旬の食材や残りものを有効活用し、料理を作る姿が細かく描かれ、勉強になる。パソコンで家計簿もつけるしっかり者だ。

 対照的に内野演じる美容師のケンジは、お金にルーズ。コンビニで高級アイスを買って帰り、シロさんに「金曜日にスーパーで2割引きで買えるのに」と叱られ、しょんぼりする姿がかわいくて憎めない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…